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リフォーム工事を終えて~設計編~

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リフォーム工事を終えて~設計編~

リフォーム工事を終えて~設計編~

2025/08/26

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実は本件は、設計段階で大いに悩みました。ご家族のご希望をすべて反映しようとすると、どうしても部屋数が足りなくなるためです。

まず、2階に浴室を設けることは不可能ではないものの、大規模な構造補強が必要となります。その場合、1階側の解体も伴い、工事期間中の生活への影響が大きく、結果として居室がさらに不足してしまいます。

 

家族構成を踏まえると、子ども部屋2室と夫婦の寝室は確保したいところです。さらにLDK・トイレ・洗面所を既存の2階スペースに収めるのは、どうしても無理が生じます。もし二級建築士の設計製図試験に同様の課題が出れば、相当難易度の高い問題になるだろうと感じました。

このため、浴室はやむを得ず1階利用といたしました。また、2階に洗濯機を置くスペースも確保できませんでした。しかし、洗濯物は主に浴室横の洗面脱衣室で発生します。入浴時には必ず衣服を脱ぐためであり、浴室が1階である以上、洗濯機も1階にあることで動線上の支障は少ないと判断いたしました。

もちろん、2階で着替える場面もありますし、小さなお子さまがいらっしゃる時期は「汚れ物をすぐ洗濯機へ」という利便性が重要になることも理解しております。ただし、お子さまは成長とともに個室の必要性が高まります。その都度リフォームを行うのは、費用面・生活面のご負担が大きくなります。そこで今回は、将来のライフスタイルの変化に対応できるよう、部屋数の確保を優先いたしました。

新築でも同様ですが、限られた条件の中で何を優先するかは、リフォームにおいても非常に重要な要素です。限られた予算、限られたスペース、限られた時間。これらの制約の中で最優先事項を見極めることが、満足度の高い計画につながると考えております。

設計の観点に戻りますと、今回どうしても外せなかったのが階段の架け替えです。既存の階段は、昔の建物に多い急勾配で、1間に13段上がりきりという仕様でした。小さなお子さまはもちろん、大人にとっても危険が伴います。毎日使う場所の危険やストレスは、可能な限り小さくあるべきだと考えました。

間取りの検討において階段は極めて重要で、配置次第で廊下が増えたり、部屋の形が複雑で使いにくくなったりと、住まい全体の使いやすさを左右します。今回も階段が大きな制約となり、「あちらを立てればこちらが立たず」という状況が続きましたが、最終的に完成図面を3〜4回書き直し、最適解に到達したと考えております。

その結果、この間取りは「まさにこの家にはこれしかない」と自信を持てる内容になりました。実際にお客様にも大変ご満足いただき、限られたスペースの中でご希望を最大限取り入れることができたと感じております。

 

~施工編~へ続く

 

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